====== 持ち物紹介 ====== 富士山は、一般人が登山可能な山としては、ほぼ観光地化しているのもあり、かなり登りやすい山ですが、 そこは日本最高峰であるから、やはりある程度の備えは必要です。 特にご来光(雲より高い位置から見る日の出)を見たい場合、日の出時刻までに富士山上層に着かないといけないので、確実に夜間登山になりますので、備えは十分に。 以下、必須な持ち物と、あった方がよい持ち物を説明つきで紹介してみようと思います。 ※このページではひとまず必須な持ち物だけ すでに8回ほど登ってみての経験も経て説明をつけておりますので、登山の専門家ではありませんが、ある程度参考になるかと思います。 ===== 必須な持ち物 ===== こちら、登るのに必要なものと、その説明です。 ==== ・ザック、リュック ==== 言わずもがな、背負う荷物入れ、ザック、リュック等です。 冨士登山では、その高低差もあり、環境の変化も考えると、防寒具や雨具、着替えをはじめ、かなりの量の荷物を運ぶことになるので、通常の出かけ用ザックより大容量のものがよいです。 また、長時間背負うので、背中にスポンジが入っていて負担軽減されるタイプのものはオススメ。 なお、肩だけでなく、胸前でも固定できるものが体にフィットして歩いている時の負担が軽くなりよいです。 通常、お店で登山用ザックとなっているものを買えばまず間違いはないです。 ※がしかし、筆者の様に毎年テニス用ラケットバッグで登山する変わり者もいますw ==== ・シューズ(トレッキングシューズ) ==== かなり登山道は整備されているので、どのような靴でもある程度登山可能ですが、 ところどころ岩がごつごつしてるので、頑丈な靴がオススメです。 靴底が頑丈なトレッキングシューズ等で、足首まで補強されるものがよいです。 なお、土が巻き上げられ靴の中に入りやすい道(砂走り)があるので、足首が深く覆われるタイプの方が便利です。 もしくは、後付けで靴の淵からの砂が入るのを防いでくれるアタッチメントも用意していくか ==== ・軍手、手袋 ==== ほぼどのルートから登っても、途中に、一部ではありますが、岩肌のようなごつごつした道を手をつきながら登る部分があり、 手を保護するため、またすべらないために軍手か手袋があるとよいです(滑り止めのゴムつきがなおよし)。 また、滑落防止にチェーンをつかみつつ進むような道もありますので、掴みやすさや汚れ、手のダメージも考慮して、軍手などがある方がよいです。 ==== ・雨具 ==== 山の天気は変わりやすいもの。下(や五合目)では天気が良くても、登っている途中で雨になることも多々あります。 ザックの中には、1着は雨合羽を入れておくようにしましょう。 なお、風も強く、手も自由に使える必要があるので、基本的に傘はNGです(というか役に立たないです)。 ==== ・防寒具 ==== というか、多めの服。 富士山は夏でも山頂は5℃くらいの寒さになることも多く、登山の道中でも天気が崩れると冷え込み、恐ろしく寒いです。 最初は余裕でも、登山でかいた汗などで、登るにつれて冷える場合も多々。 結果、冬のような格好で登ることになるので、防寒具は必須です。 参考までに推奨服装は 五合目前後(車で登っていく登山道入口あたり):ほぼ下と同じ夏服でも大丈夫 六、七合目(2時間登る間くらい):正直天気がよいと、登ってて暑くなってくるのでこれまでと同じで大丈夫 八合目(宿近辺):急速に冷えてくるので、Tシャツ&トレーナー&ウインドブレーカーくらい必要 山頂付近:それまでの格好+中にもう1枚くらい上着(用心ならスノボウェア等が有効) 突如雨が降ることも多いので、防水加工がしてあるスノボウェアなどはかなり役立ちます。 下りは徐々にあったかくなるので、少しずつ脱げるように着脱の便利な服がオススメです。 ==== ・水 ==== 登山中はかなり汗もかき、水分補給は必須です。 通常下山までに1.5Lは必要になります。 ただし、荷物としても重い上、途中の各山小屋でも購入できるので、 慣れないうちは水は買うようにして、荷物を軽くして楽に登山するのがよいです。 エネルギー効率を考え、ポカリスエット等もよいです。 初心者は0.5Lだけ持ち、山小屋で補充が、荷物的に楽です。 熟練者になると、下山までの総摂取量を考え2Lほど持ち、余裕があればハミガキ用に、もう0.5Lほど持つとなおよし。 ==== ・タオル ==== 汗をぬぐったり、手ふいたり、急な雨もあるし、とタオルは何かと使います。 何があるかわからないので多めに持って行くとよいです。 登山途中では、首に ==== ・ウェットティッシュ ==== 富士山ではあまり水が無く、手を洗ったり、汚れ、砂、汗を拭いたりと、ウェットティッシュは大変使い道が多く、必需品です。 ==== ・ゴミ袋 ==== 富士山には基本的にゴミ箱がなく、出たゴミはすべて持ち帰りです。 ゴミ袋を持参し、富士山をキレイに使いましょう。 だいたいのところ必須な持ち物は以上のような感じです。 実際には他にも持って行くとよいものは多くありますので、 これ以降の項目で確認してください。 ---- ===== あると助かる持ち物 ===== こちら、無くても支障までは無いけれども、ある方が登るのに(もしくは山小屋で過ごすのに)役立つ持ち物と、その説明です。 ==== ・携帯酸素 ==== 通常薬局等でスポーツ用に売っている酸素です。 富士山は空気が薄く、慣れていない人は登っているうちに酸欠の状態になる場合があります。 これは悪化すると高山病にもつながりますので、早めに酸素吸入をして呼吸を楽にするとよいです。 ※呼吸がしづらい等、ひどくなる前に吸入するように なお、高山病は体力や日頃の運動量に関係なく、体質等でもなるので、 富士山初心者は必ず持っていくとよいでしょう。 1回の登山に足りる量ですと、1缶500円~1000円ほど、 量的には余るほどですので、複数名で買ってもよいかと思われます。 ==== ・おやつ、軽食 ==== 登ると気付かずに汗で塩分や、体力消耗で糖分が必要になってるものです。 あまり胃に負担はかけない方がよいですが、軽く食べれるおやつは持ってる方がよいです。 ビスケット、チョコレート、飲むゼリー類(ウイダーインゼリーのようなもの)等がオススメ。 なお、塩分補給に、酢昆布等を愛用する人もいます。 最近では、塩分と糖分が補給できる塩アメもオススメ。 ==== ・日焼け止め ==== 富士山は6,7合目くらいからすぐに雲の上に出てきます。 この時、日差しを遮るものがないため強い日光を浴びるため、すぐに日焼けしてしまいます。 皮膚の弱い人、日焼けしたくない人は日焼け止めは必需品かと思われます。 ※甘く見るとハンパない皮膚ヤケドします(経験済み) ==== ・帽子 ==== 富士山は大変に日差しが強い&曇りでも紫外線はかなりの量であるため、 上記日焼け止めと同じ理由で、頭、首周りの日焼けの防止には役立ちます。 また、通常気温は下界より低めなのですが、日光は強いため、晴れの日だと、登山という運動で対応が上がるのに加え、直射日光で気分が悪くなることもあります。 富士山は高度も高く涼しいとはいえ、真夏で、そこまで高くない位置では割と暑く、直射日光を浴び続けると十分暑さにもやられます。 用心として、帽子はかぶっておくとよいと思われます。 ==== ・ライト、懐中電灯 ==== これは夜間登山、もしくは一泊登山でも、午後から登ったりで、宿までの登山が、夜にかかってしまう場合だけ。 当然富士山には街灯は無いので、日がくれるとかなり暗くなります(日没時間通りに真っ暗)。 その場合、足元等危なくなるので、ライトがある方がよいです。 (各山小屋の前は明るくなっているし、他の登山客もかなり明かりを使っているので不要とも言えますが) こちら、登山の達成や安全には影響の無い、ほぼどうでもいい荷物の紹介です。 持っていかなくてもほぼ何の支障も無いでしょう。 ネタ的に楽しみたい人にだけオススメしておきます。 ==== ・酒 ==== 完全に趣味ですw 富士登山にはすごい達成感や疲労が伴うため、宿や頂上で乾杯できるとかなり気分のよいもの☆ そんな発想で酒をかついで登り、宿や頂上で乾杯すると爽快です。 なお、ビールや日本酒は、たいてい山小屋に売っていますので、無理にかついでいく必要はありません。 (そんな中、私、燃えPaPaは今のところ毎年酒をかついで登っておりますがw) また、気圧の低い関係で上層に行くにつれて、普段より酔いやすくなるので、少量で酔えて経済的です。 ==== ・カップラーメン ==== 山小屋で食料は買えますし、 山小屋に宿泊する場合は、2食付きだったりしますので、おやつ等の軽食以外は不要だったりもするのですが、 それでも山の醍醐味的に、カップラーメンを持って行って山頂や、雲海の上で食べるのは爽快なものです。 お手間じゃなければ、山用の携行バーナーを持っていってお湯を沸かしてカップラーメンを食べてもいいですし、 何気にお金さえかければ、有料で山小屋でお湯をもらうこともできます。