目次

登山道紹介

主要四登山道

富士山頂上へと登るには、主に4つの登山道があります。
ここでは、車やバスで行ける五合目を起点としての登山道である4つを紹介します

※裾野(一合目)から登るとなると、車でなく、徒歩で登れる用の、また別のルートがありますが、このサイト自体ガチの登山家向けとかでなく、レジャー感覚で冨士山に行きたい人向けですし、ここでは初心者からの登山のためのルート(五合目からの)を紹介をします


登山道には、富士山の北方(山梨県側)からアプローチする登山口として、

富士吉田口・河口湖口(同じルートのことをさしています)

がありまして、
富士山の東方と南方(静岡県側)からアプローチする登山口として、

須走口
御殿場口
富士宮口

が存在します。

それぞれ、どの登山道からでも当然頂上まで到達できますが、登山道それぞれに特徴があり、
目的に応じ一長一短です。

以下で各登山道の短評を挙げておきます。


富士吉田口・河口湖口

4つの登山道の内、もっとも登山者の多いルート、一般的なツアーも多くがここを利用。
また、五合目の栄え方、山頂までの道中の登山宿の多さも一番です。
多くの人が利用し、ツアーも宿も多く、情報も調べやすいため、初心者が一番多く利用するルートですが、
実際には慣れてくるとオススメはできません

・五合目までの道路が有料で、しかも高い
・混み過ぎていて五合目までも渋滞することが多々
・登山道も団体さん等多く渋滞しがち
・宿も混み過ぎていて落ち着けない

等、結構デメリットも多く、登山回数の浅い内以外は通好みの須走口など、他の登山口の方がオススメかと。

なお、五合目の標高は約2300m、割と高いところからスタートできますが、
平坦な道の横移動が多く、実際の歩行距離は全ルート中1番長いです。
※東京から行きやすいのもあり、筆者は一番よく使っているルートです。


須走口(すばしりぐち)

あまり人気が無い登山道のため、比較的空いている登山道です。
多くのツアー客や、初心者が冨士吉田口から登るため、こちらの登山道は、穴場として、常連客等に人気です。
五合目が狭く、駐車場も少ないため、一番の登山ピーク時には、マイカー規制している吉田口の方が早く五合目に着けますが、その時期以外は空いていてオススメです。
通常は空いていますが、ピーク時のみこの登山道でもマイカー規制を行っています(詳細→マイカー規制期間)。

また、自然も多く、4つの登山道中唯一広々とした樹林帯からスタートする登山道となっています。
多くの緑に囲まれ気持ちよく登山・下山できるルートになっています。
本八合目からは吉田口の登山道と合流するため、混み合ってしまいますが、それまではゆったりと空いている道で登山できます。
また、下山時には駆け下りることのできる道として有名な、「砂走り」が体験できます。


富士宮口

4つの登山道のうち、もっとも高い位置(五合目の標高が)からスタートでき、斜面を直線的に登るルートですので、登頂までの歩行距離がもっとも短いです。そのため、やや初心者向けの登山道とされています。
静岡県の御殿場ICから、富士スカイラインを経由して五合目に。
富士吉田口と並んで登山客が多いルートですので、毎年かなりの期間富士スカイラインにはマイカー規制がかかります。
その場合、麓の水ヶ塚駐車場(無料)に駐車して、シャトルバス(有料)で新5合目に行くことになります。

なお、行く前に富士スカイラインのマイカー規制期間は確認した方がよいです(→マイカー規制期間)。
長所としては、前述通り、登山距離が短いため、初心者向け・日帰り登山等にも便利、というところが挙げられますが、登山道と下山道が一緒のため、ピーク時には窮屈で、やや注意が必要です。
また、4登山道の内、もっとも西側に位置する登山道のため、御来光が東側の尾根沿いからしか出てこないです(地理的条件で仕方無いですが)。


御殿場口

4つの登山道口のうち、もっとも標高が低く(しかも他より圧倒的に低い!)、標高は1440mしかありません。

通常、他の登山道は、五合目、標高約2300mくらいからスタートしますので、ここの低さはかなりのものです。
登山客は少ないので登りやすいかもしれませんが、登山口からわずかに登ったところに、大石茶屋という山小屋がある他、約3000mにある日の出館まで、一切山小屋がありません(トイレも)

それだけに、利用者も少なく、この御殿場登山道は、宿もすいていて快適、という評価をよく見かけますが、富士登山初心者には少し難易度が高いかと思われます。